【名古屋市北区】マンション共用部 連結送水管更新工事|地中漏水を新設ルート引き直しで解消
給水方式の見直しで、管理コスト削減と資産価値向上を実現。
給水方式の見直しで、管理コスト削減と資産価値向上を実現。
水道局から「マンション全体の水道使用量が急増している」との連絡があり、どこかで漏水が発生している可能性が分かりました。管理会社様と連携して調査を行ったところ、普段は目にすることのない連結送水管の地中埋設部分から漏水していることが判明。
既存の連結送水管は地中深くに埋設されているため、掘削して撤去・更新する場合は工事費の増加や建物・外構への影響が懸念される状況でした。今回は既存配管を撤去せず、新たな配管ルートを確保して連結送水管を引き直す方法で更新工事を実施しました。
連結送水管は、一定規模以上のマンションに設置が義務付けられている重要な防災設備です。今回のような漏水は気づきにくく、水道料金の増加につながるケースも少なくありません。早期に原因を特定し適切に更新することで、水道料金の無駄な増加を防ぎながら、建物への影響を抑えて安全性の向上に繋げることができました。
アイギ設備からのご提案
水道局から「マンション全体の水道使用量が急増している」との連絡を受け、漏水の可能性が浮上しました。管理会社様と連携し調査を行った結果、連結送水管の地中埋設部分で漏水が発生していることを確認しました。
既存の連結送水管は地中深くに埋設されているため、掘削して撤去・更新する場合には高額な工事費や建物・外構への影響が懸念されました。そこで既存配管は残し、新たなルートを確保して連結送水管を引き直す工法をご提案。
連結送水管は、7階建て以上、または5階以上かつ延べ床面積6,000㎡以上のマンションに設置が義務付けられている重要な防災設備です。地中部での漏水は気づきにくく、水道料金の増加につながるケースもあるため、早期に原因を特定し適切に更新することで、無駄な水道料金の流出を防ぎ、建物への影響も最小限に抑えることができます。
徹底した現場調査・合意形成による施工
連結送水管の漏水状況や既存配管ルートを正確に把握するため、着工前に現地調査を実施し、建物や外構への影響を抑えた新設ルートを計画しました。その内容をもとに理事会様・管理会社様と連携し住民説明会を開催。工事範囲や施工方法、作業時間帯、騒音・安全対策など、生活に関わる事項を資料を用いて分かりやすくご説明しました。
さらに全戸を対象とした事前調査を行い、住戸ごとの条件やご要望を丁寧に確認しながら工事日程を調整。関係者との綿密な対話を重ねて合意形成を図り、居住者様のご理解とご協力のもと、計画どおり施工を進めることができました。
施工概要
| 地域 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 建物 | マンション |
| 施工箇所 | 連結送水管(共用部・専有部) |
| 施工内容 | 共用部・専有部:連結送水管更新工事 |
| 築年数 | 1987年築 |
| 階数 | 14階 |
| 戸数 | 51戸 |
| 工期 | マンション全体:4~5ヶ月 |
工事内容
施工前確認|共用部階段・建物内部
工事着手前に、共用部階段や建物内部の状況を確認しました。
既存設備の位置や施工スペースを把握し、新設する連結送水管のルートが建物構造と干渉しないかを事前に確認。安全かつ円滑に工事を進めるための準備を行いました。
資材搬入・施工準備|建物外周部
工事着手に先立ち、使用材料の検収を行い品質を確認したうえで、資材の搬入・配置を実施しました。
共用部ではエレベーター周辺や通路を丁寧に養生し、居住者様の動線や安全確保に配慮。
資材は必要分のみを整理して保管し、通行の妨げとならない環境を整えたうえで施工を開始していきます。
外周部確認・作業調整|東側庇・東側階段
建物外周部の庇や階段周辺で、新設配管ルートの取り回しを確認しました。
施工条件に合わせて作業手順を調整し、安全性を確保しながら工程を進行。
コア抜き作業は幹線切断の関係で一時中止とし、状況を確認した上で次工程へ移行しています。
ルート構築・固定金物|103号側階段周辺
階段周辺で配管ルートを形成するための加工を行い、ブラケットを設置して配管を固定する下地を構築しました。
共用部での作業となるため、安全確保と作業スペース管理を徹底しながら施工を進めています。
設備接続ポイント確認|管理室付近・ポーチ・送水口
管理室付近やポーチ、送水口周辺など、設備接続に関わるポイントを確認しました。
消防車から送水される水を建物内へ供給する重要な設備であるため、配管の取り回しや接続位置を現地で確認し、次工程の敷設作業へ備えています。
配管敷設・開口施工|階段・EV周辺
新設する連結送水管を通すため、階段やEV周辺でコア抜きによる開口作業を実施しました。
共用部の壁や床は養生を行い保護しながら施工。確保したルートに沿って配管を敷設し、接続作業を進めることで新しい連結送水管ルートを構築しました。
貫通部処理・防火処理|各階貫通部
配管貫通部にはロックウール充填やモルタル復旧を行い、防火区画の性能を確保しました。
単に管を通すだけでなく、火災時の延焼リスクを抑える処理を施し、安全基準を満たすよう徹底しています。
気密・水圧検査|全系統配管
気密検査および水圧検査を実施し、全系統の配管に漏れや異常がないことを確認していきます。
空気圧・水圧による試験を行い、接続部や継手部分を含めて配管の安全性と施工品質を丁寧にチェックし、防災設備として長期的に安心して使用できる状態であることを確認しています。
保温工事|全系統配管
最後に全系統の配管に保温材を施工し、温度変化や結露による影響を抑える仕上げを行います。
外部に露出する配管についても丁寧に保温処理を施すことで、設備の耐久性と安定した機能維持に配慮し、長期的に安心して使用できる設備環境を整えています。
報告書(一部)
工事完了後には、施工状況を写真とともにまとめた「工事報告書」を作成し、管理組合様へ提出しています。配管更新の施工状況や接続部、貫通部処理、各工程の進捗など、完成後には確認が難しくなる部分も含めて記録として残しました。
「どの設備が、どこまで、どのように更新されたのか」を明確にすることで、将来の点検や修繕計画にも活用できる資料とし、長期的な維持管理に役立てていただける内容としています。
住民説明会の実施と合意形成
工事着工前には、お住まいの方々を対象とした説明会を実施しています。
工事の流れや断水時間、作業内容、共用部での施工範囲など、生活への影響が想定される事項について資料を用いながら対面で丁寧にご説明しました。
また、工事中の騒音や作業動線、安全対策についても事前に共有し、ご質問やご不安にその場でお答えすることで、内容への理解を深めていただいたうえで着工しています。
この記事の監修者
九鬼
施工管理部 責任者
- プロフィール
- マンションの給排水設備工事・リフォームを専門に手がけるプロフェッショナル。自社でこれまでに手がけた240棟以上、専有部においては1,500件を超える施工実績を誇る施工管理部の責任者として、現場の品質管理を統括している。
マンション特有の複雑な構造を熟知しており、目に見える水まわりのリフォームから、床下の隠れた配管(枝管)の更新まで、建物全体の資産価値を守る一貫した施工体制を強みとしている。特に、居住者の負担を最小限に抑える「住みながらの配管工事」や、専門知識が必要な「管理組合・理事会様への合意形成サポート」において高い評価を得ている。
徹底した品質管理と、施工後も安心が続く「配管10年保証」などの充実したアフターフォローにより、管理組合や住人様から厚い信頼を寄せられ、建物の長寿命化と安心できる住環境の維持に大きく貢献している。




